ホロスコープの骨組み「アングル」とは
丸い円であるホロスコープ。
そのホロスコープの円の中には、縦軸と横軸で支えられた骨組みがあります。
この骨組みの事を「アングル」と呼びます。
今回の記事では、ホロスコープ上にある「アングル」と呼ばれるポイントについて詳しく解説していきます。
もくじ
ホロスコープに4つある「アングル」というポイント
上述した通り、丸いホロスコープの円にはアングルという4つのポイントが存在しています。
アングルは以下の4つです。
・AC(アセンダント) :東の地平線
・MC(エムシー) :天頂
・DC(ディセンダント):西の地平線
・IC(アイシー) :天底
それぞれの占星術的な意味は下で解説していきますが、まず、このアングルと呼ばれる4つのポイントが実際に何を意味するものなのか、少し説明していきたいと思います。
時間の経過とともに移り変わる「アングル」
あなたは「東の地平線」と聞くと何を思い浮かべますか?
私は「日の出」が思い浮かびます。
日の出、とは太陽が東の地平線の下から昇ってくることですよね。
一度自分が広大な草原にいるところをイメージしてみてください。
さあ、太陽が東の地平線から昇ってきます。
もしたとえば上の写真が今私が記事を執筆している4月17日の朝の事だとしたら。
4月17日現在、太陽は牡羊座に位置していますから、ちょうど牡羊座の領域と共に太陽が昇ってくるわけです。
そこから時間がたつにつれてどんどん牡羊座の領域と共に太陽は南の頂点へ昇っていき、夕方には西の地平線に沈んでいきます。
東の地平線(つまりアセンダント)は、ホロスコープの中では左側に位置しています。
太陽は「☉」、牡羊座は「♈」のマークです。
下のgif画像は、太陽と牡羊座の二つのマークをオレンジのマーカーで囲んでいます。
このように、牡羊座の領域に貼り付いているようにも見える太陽は、朝:東の地平線(左)⇒昼:南の天頂(上)⇒夕方:西の地平線(右)⇒夜:北の天底(下)と、時間が進んでいくにつれて、このようにグルリと時計回りに一周するのです。(これをプライマリー・モーションといいます。)
つまり、同じ4月17日に生まれたとしても、朝に生まれたか、夜に生まれたかでホロスコープチャートから受ける印象は全く変わりますし、それ故にその人自身が持つ個性や人生観も大きく変わります。
なんとなく1日の動きを体感していただけましたでしょうか。
では今度はこの東の地平線(アセンダント)のみに注目してみてください。
同じ日の朝5時半頃から16時半頃までのチャートを大体1~2時間置きで出して、gifにしてみました。
ブルーのマーカーで囲ったところが東の地平線の星座です。
どんどん移り変わっているのが分かりますか?
東の地平線(AC)の星座がどんどん変わっていくという事は、つまり、時間の経過とともに西の地平線(DC)の星座も、天頂(MC)・天底(IC)の星座も移り変わっていくということです。
さらに、同じ日の同じ時間に生まれたとしても、場所が変わればアングルのサインや度数は大きく変わります。これが、正確にチャートを読むには出生時刻と生まれた場所が必要だ、と言われる所以です。(国内であっても度数が変わる場合があります。)
4分に1度のペースで、この円は時計回りにぐるりと動いていきます。
自分のアセンダントやMCを調べてみたい方は、無料でホロスコープを作成できる「アストロドットコム」というサイトを使用すると便利です。
以下、チャートの出し方をまとめた記事です♪
「アングル」の占星術的意味
AC(アセンダント)
出生図のアセンダントは、生まれた瞬間に東の地平線を昇っていたサイン(星座)のことです。
このポイントは、周囲から見た自分のキャラクター、第一印象を司り、また自分自身でもそのサインの価値観を仮面として付けて世界を見ていくことになります。
アセンダントが牡牛座の人は牡牛座の仮面を、水瓶座の人は水瓶座の仮面をつけて世界と関わります。
時折、第一印象と中身が全然違う人がいますが、それは、アセンダントのサインと、月や水星、金星といった個人の性質を表す天体とにギャップが大きい時に起こります。(第一印象はクールだったのに、少し親しくなったら実は人懐っこくて陽気な人だった、など)
つまりアセンダントが表すのは、最初の印象であり、その人が社会に対して向けている、ある意味公的(パブリック)な顔である、ということです。
アセンダント12サイン別の解説はこちらから↓
DC(ディセンダント)
アセンダントと同じ横軸、つまり西の地平線を表すのがディセンダントです。
アセンダントは自分自身、その向かい側にあるディセンダントは他者やパートナーを表します。
私たちはディセンダントの性質を「自分にはない性質」として感じてしまう傾向があります。
それは、ディセンダントから始まる7ハウスに入る天体に関しても同じで、自分の持つ性質というよりは、そのような性質を持つ人と出会うことが多い、という風に感じやすい傾向があるという事です。
例えば私はディセンダントが獅子座なのですが、親友となる人物はほぼ例外なく太陽獅子座です。笑
さらに、私は7ハウスに木星があるのですが、「人が私に幸運を運んできてくれる」という価値観をずっと持っています。
つまり木星の仕事(幸運や拡大)を他者に投影しているというわけです。
ですのでディセンダントのサイン、ディセンダント付近にある天体は、恋人や親友、ビジネスパートナーなど、あなたが一対一で関わる相手、成長させてくれる相手となるような、縁の深い相手の特徴を表しています。
MC(エムシー)
MCはホロスコープの一番上、天頂という、視覚的にも目立つ場所にあります。
このMCという場所は、個人の力をどのように社会に対して表現し、役割を持つのかを表します。
端的に言うと、キャリアや天職、人生の方向性といったものです。
個人の力の到達点、自分の目指す姿といったものも、このMCのあるサインから読み解くことができます。
少し抽象的な言い方になりますが、そのサインの色合いや要素を持つ職業やアプローチを通して、社会に対して自分の力を発揮していこうとする、というイメージです。
IC(アイシー)
MCと同じ縦軸、天底のICは、自分自身のルーツや根っこを表します。
ICは家庭環境や自分自身が落ち着く環境などを表す場合もあります。
ICのあるサインの象徴するような環境に安らぎを見出したり、それらのエッセンスを積極的に住環境に取り入れたりすることで、より自分の根っこを強化することもできるのではないかと思います。
まとめ
以上、アングルについてと、それぞれの意味を解説してみました!
4つのアングルはそれぞれ、とても個人的で、具体的な分野を示してくれる面白い感受点でもあります。
出生時間と場所が分かる方は是非、出してみてくださいね♪
それでは!
まい*
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